企業による保育施設設置支援事業
レポート掲載
2021/03/24
本セミナーは、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、zoomウェビナーを使用し、3月11日(木)14:00~16:00にリアルタイムで配信いたしました。(その後、事前参加申し込みの方に限り、3月17日(水)~3月24日(水)12:00まで、本事業のYouTube公式アカウントにてセミナー録画を限定配信) 今回は、FunTre株式会社 赤松 卓人様にご登壇いただき、大規模園の「輝きベビー保育園篠崎」をメインに、会社概要、保育施設紹介、設置の経緯、設置までのスケジュールや設計上の工夫点、運営上の工夫点等について、お話いただきました。 「輝きベビー保育園篠崎」では、ワンフロアで設計された保育スペースを可動式扉やベビーフェンス等で仕切ることにより、年齢構成変動による運営の対応をされていました。安全なマーモリウム床材を使用した色使いのある空間の中には、室内でも体が動かせるよう、うんていやボルダリングが設置されていました。園庭はありませんが、区の施設を使用して体操教室をしたり、また、交通ルールを覚えながら近くの公園まで外遊びに行く等、地域との関わりも大切にしながら、子どもたちの成長を支えていらっしゃる様子が伺えました。 設置の経緯として、赤松様ご自身のお子様が待機児童となったことが一因となり、また、企業の今後の人員計画上、子育て世代の労働力を確保する必要性を鑑み、自ら手をあげ、新事業部を立ち上げたとお話くださいました。 設置までのスケジュールでは、企画から開園まで1年弱という短い期間の中で、「どのような点が特に苦労したか」についてお話くださいました。企業主導型保育施設の制度を理解する重要性、また、設計士選定のポイントや、保育士確保の20の施策等、わかりやすく具体的な対処方法をご説明いただきました。 「整備費の決定より前に保育士募集を開始した」、「使用可能な助成金や施策を情報収集の上、スケジュールに加味した」、「申請不承諾時の交渉をしておいた」等、短い期間だからこそ、前もって出来ることを可能な限り行うといった点もとても参考になりました。 また、運営上の工夫点としてお話頂いた中で、特に園児募集については、数字で改善点を客観的に分析し、改善・管理していく方法を実際にどのように行っているか、例をお示しいただくことでしっかりとイメージすることができました。 継続利用のための工夫、設置しての効果や今後の展望・課題もお話いただき、貴重なノウハウを知る大変有意義な時間となりました。 講演後の質疑応答では、参加者の皆様からの多岐にわたる質問に、時間いっぱいまで丁寧にご回答いただきました。 ご協力をいただきました、FunTre株式会社、輝きベビー保育園の皆様に感謝申し上げます。
最後に、(公財)東京しごと財団 雇用環境整備課より、東京しごと財団の事業紹介をいたしました。
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